ファベリン
メーカー：アボット
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ファベリンについて
- ルボックスのジェネリック薬で安全に使いやすい
- うつ病から強迫性障害、摂食障害など幅広く適応します。
- 眠気・心毒性・口渇・便秘などが出にくい抗うつ剤です。
- セロトニン量を増やして心のバランスを保ちます。
- 精神安定により不眠症も解消できます。
ファベリンは不安やイライラ、緊張を鎮めるルボックスの後発薬で、眠気などが出にくいメリットがあります。アメリカのAbbott（アボット）社から発売されました。
ファベリンの有効成分フルボキサミンマレイン酸塩はSSRI（選択式セロトニン再取り込み阻害薬）で、セロトニンの欠乏を補い正常な精神状態に戻す作用があるためうつ病気や不安障害、強迫性障害など幅広い精神疾患の治療に用いられています。
従来の抗うつ剤より傾眠や口の渇き、便秘、心臓への負担が少ないことから、安全性の高い治療薬として国内でも同成分の薬が処方されています。
ファベリンの特徴
抗うつ剤として用いられているファベリンは、ルボックスのジェネリック医薬品です。国内の医療機関でも同一成分が配合された精神治療薬が処方されていて、発売から主にうつ病や不安障害、強迫性障害、摂食障害の治療に使われてきました。
うつ病や不安症など精神疾患は、脳の神経伝達機能に不具合が生じて発症することが判っています。これらの疾患は脳内物質セロトニンの不足に起因することが多く、快感や多幸感、意欲などに関わるドーパミン、また覚醒や興奮、集中力に関わるノルアドレナリンのコントロールができなくなることで精神不安定を引き起こします。
初期のうちは悲観的な気分や不安を感じることが増えてきた、といった些細なものですが、適切な対応をおこなわないと徐々に悪化して上記の疾患の発症に至ります。それ以外にも、睡眠障害や脳梗塞など他の疾患を併発することも珍しくありません。
ファベリンに配合されているフルボキサミンマレイン酸塩は、セロトニンの再吸収を妨げることで総量を増加させ、うつ病や不安障害など幅広い精神疾患の改善に有効です。
なおフルボキサミンマレイン酸塩はセロトニン受容体に対してだけ作用するため、他の神経伝達物質受容体に反応しない性質を持ちます。そのことから、他の抗うつ剤と違い眠気や集中力の低下が起こりにくく、口渇や便秘、心毒性といった副作用も出にくくなっています。
ファベリンの効果
- 効果・効能
- 抑うつ 不安症 心身症 焦燥感 不眠症
- セロトニンの量を増やして不安や緊張を抑え穏やかな気持ちに導きます。
脳内物質セロトニンの再吸収を促し、セロトニン濃度を高めて気持ちを落ち着けて精神のバランスを安定させる効果を持ちます。
精神科領域に区分されるうつ病やうつ状態、社会不安障害、強迫性障害、不安症などの改善に効果があり、神経系・精神的疾患を原因とする睡眠障害の改善にも有効です。
セロトニンは幸福ホルモンと呼ばれ、多幸感をもたらしメンタルを整え感情のコントロールに関わるホルモンです。脳の興奮を鎮めるために必要不可欠ですが、分泌量が足りなくなると極度の不安や緊張状態になり、気持ちの落ち込みや憂鬱感、正常な判断ができなくなるパニック症状などの不安神経症になるケースも少なくありません。
ファベリンは、セロトニンの脳内量を安定化させてこれらの症状を抑制します。服用してからの成分血中濃度のピークは4〜5時間ほどで、8〜9時間で徐々に弱まっていきます。そのタイミングで次の1錠を服用すれば、効率的に症状を改善できるでしょう。
ファベリンの服用方法
| 1回の用量 | 50〜150mg |
|---|---|
| 1日の服用回数 | 2回 |
| 服用間隔 | 9時間 |
ファベリンは1日2回、50〜150mg服用してください。服用する時間帯は、成分の濃度を均一にするためなるべく同じ時間にしましょう。
服用量は症状や年齢によって変わりますが、うつ病やうつ状態、社会不安障害、強迫性障害の治療に用いる場合、成人は1日2回50mgから服用を始めてください。150mgまで増やせますが、症状を確認しながら慎重に増量するようにしましょう。
飲み忘れた時は気付いたタイミングで1回分飲みます。次の時間が近い時は、次回分から服用を再開して2回分のファベリンを1度に飲まないようにしてください。
また、眠気や注意力・集中力・反射運動能力の低下が起こるケースもあるため、自動車の運転や機械の操作をおこなわないようにしてください。
ファベリンの有効成分
配合されているフルボキサミンマレイン酸塩は、SSRI（選択的セロトニン再取り込み阻害薬）の一種です。
セロトニンは多幸感をもたらすホルモンとして知られていて、不足すると精神が不安定になったり感情のコントロールができなくなりうつ病や不安症を引き起こす原因にもなります。ネガティブな気分や強い焦燥感・緊張・不安・イライラが増大することで不眠症になる方も珍しくありません。
フルボキサミンマレイン酸塩はセロトニンの再吸収を阻害し、脳内のセロトニン濃度を高めます。それにより精神バランスが整い、リラックスできるようになりうつ病や神経症などさまざまな疾患を改善します。
ファベリンの副作用
- 主な副作用
- 頭痛、嘔気、悪心、眠気、腹痛、食欲不振など
これらの症状は比較的起こりやすい副作用ですが、発疹や蕁麻疹、そう痒感、湿疹、線過敏症などが出た場合は服用を止めて病院で診察を受けてください。
- 稀な副作用
- 悪性症候群、ショック、アナフィラキシー、血球減少など
服用していると、AST（GOT）、ALT（GPT）、γ-GTP、LDH、Al-Pの上昇を伴う肝機能障害や黄疸が現れるケースがごく少数ですが報告されています。直ちに内科や専門外来で検査を受け、適切な処置を受けてください。
ファベリンの注意事項
- 服用に注意が必要な人
- てんかんなどの痙攣性疾患がある、または既往歴のある方
- 脳の器質的障害、統合失調症の素因のある方
- 躁うつ病を患っている方
- 自殺念慮や自殺企図の既往のある方、自殺念慮のある方
- 衝動性が高い併存障害を有する方
- 心疾患のある患者の方
- 出血性疾患の既往歴、出血性素因のある方
- 肝障害にかかっている方
- 重篤な腎障害にかかっている方
- 緑内障、眼内圧亢進のある方
- 妊娠中、妊娠の可能性のある方
- 授乳中の方
- 65歳以上の高齢者の方
- 併用注意
- セロトニン作用を有する薬剤（炭酸リチウム）
- L-トリプトファン含有製剤（アミノ酸製剤、経腸成分栄養剤など）
- トリプタン系薬剤（スマトリプタンコハク酸塩など）
- 選択的セロトニン再取り込み阻害薬
- トラマドール塩酸塩
- リネゾリド、メチルチオニニウム塩化物水和物（メチレンブルー）など
- セイヨウオトギリソウ（セント・ジョーンズ・ワート）含有食品
- 抗てんかん剤（フェニトイン、カルバマゼピン）
- 三環系抗うつ剤（イミプラミン塩酸塩、アミトリプチリン塩酸塩、クロミプラミン塩酸塩)
- ベンゾジアゼピン系薬剤（アルプラゾラム、ブロマゼパム、ジアゼパムなど）
- オランザピン、クロザピン、ロピニロール塩酸塩、メキシレチン塩酸塩、シルデナフィルクエン酸塩
- β-遮断剤（プロプラノロール塩酸塩）
- キサンチン系気管支拡張剤（テオフィリンなど）
- シクロスポリン
- クマリン系抗血液凝固剤（ワルファリンカリウム）
- ゾルピデム酒石酸塩
- メサドン塩酸塩
- 出血傾向が増強する薬剤（非定型抗精神病薬、フェノチアジン系薬剤、三環系抗うつ薬、アスピリンなどの非ステロイド系抗炎症剤、ワルファリンカリウムなど）
- アルコール（飲酒）
- 服用してはいけない人
- ファベリンの成分に対しアレルギー反応を起こしたことがある方
- MAO阻害薬を投与中、または投与中止後2週間以内の方
- 併用禁忌薬
- モノアミン酸化酵素（MAO）阻害薬（セレギリン塩酸塩（エフピー）
- ラサギリンメシル酸塩（アジレクト）
- ピモジド（オーラップ）
- チザニジン塩酸塩（テルネリン）
- ラメルテオン（ロゼレム）
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