ラミタックス

ラミタックスの特徴

日本国内で多く処方されているロゼレムのジェネリック薬であるラミタックスには、新しいタイプの成分が配合されている不眠症治療薬です。

睡眠の仕組みは、体内の松果体という小さな内分泌器官からメラトニンが分泌されることで起こります。メラトニンは太陽光や室内灯など外部の光で生成が抑えられ、日が落ちて夜になるにつれ分泌が増えていきます。近年では、セロトニンとも密接な関係にあり睡眠に限らず健康や生活全般の向上に欠かせないホルモンであることが分かってきました。

通常であれば自然に眠気を生じ入眠できるようになっていますが、生活習慣の乱れやストレス、加齢、環境の変化などで体内時計が狂うことでメラトニンは不足しやすく、悪化すると睡眠障害を発症します。

主成分ラメルテオンは受容体作動薬に区分され、睡眠に必須のホルモン、メラトニンと同等の働きで受容体と結びつくことで睡眠サイクルを正常に戻し穏やかで深い眠りを誘発します。

これまでのベンゾジアゼピン系睡眠薬と違い、服用を止めると反動でより強い不眠を発症させる「反跳性不眠」や、投薬中止で体調不良を招く「退薬症状」は現れません。依存性や薬への耐性、ふらつきや記憶障害などの副作用も起こらないため安全に使えます。

ラミタックスの効果

効果・効能

不眠症

メラトニンの不足を補い眠りにくい、睡眠が浅い、すぐ起きてしまうなどの悩みを解決します

ラミタックスは脳内ホルモンの一つであるメラトニンの働きを強めることで、体内リズムを整え自然で深い眠りをもたらす効果があります。

メラトニンは睡眠ホルモンとも言われる脳内物質で、本来なら適切な時間に分泌され体内時計を睡眠状態に切り替えることで、眠気を感じさせて入眠を促します。ですが、メラトニンの分泌が不足しこの機能が働かなくなると、脳の覚醒と睡眠のスイッチが切り替わらなくなり不眠症を発症し、身体的・精神的さまざまな疾患につながりかねません。

ラミタックスの有効成分ラメルテオンはメラトニンと同様に作用し、メラトニン受容体と結合してスムーズで質の良い眠りへと導くサポートをします。

これまでの睡眠薬は脳の機能そのものを低下させて半ば強制的に眠らせるものばかりで依存性や耐性のリスクが報告されていましたが、ラミタックスはそういった危険がほとんどありません。

身体への負担が少なく自然に眠れる状態にするため、ラミタックスの効果が体感できるようになるまで2〜4週間かかります。その後、体質の変化を安定するまで3ヶ月ほど飲み続けることで、入眠障害や中途覚醒、熟睡障害、早朝覚醒など不眠症を総合的に改善することができます。

体内リズムを整える働きから、不眠症に限らず時差ボケに対しても有効です。

服用してから20分ほどで効果が現れ、薬効のピークは1〜2時間後です。作用時間は3〜4時間ほどと言われていますが、タイミング良く就寝すればその後も睡眠状態は継続しますので深夜に起きてしまう心配もありません。

ラミタックスの服用方法

成人の使用においては、1日1錠を就寝する20〜30分前に水かぬるま湯で服用してください。成分の吸収を良くするため、空腹か食後3時間以上空けて飲むようにします。

ラミタックスは飲み続けることで働く医薬品ですので、最低でも2〜4週間は服用を続けましょう。成人の服用限度量は1錠（ラメルテオン8mg）となっていますので、効果がないと感じられても自己判断での増量はできません。

なお、服用日数の限度は決められていませんが、高容量のラミタックスを長期的に使用すると副作用を生じる原因にもなります。薬の服用と同時に、生活習慣の安定やストレス緩和など不眠症改善に有効な対策を取ってください。

また副作用はほとんどない医薬品ですが、もし効果や副作用が強いと感じた場合は服用量を減らすか一時的に服用をやめて様子を確認してください。

ラミテックスを服用する時の注意点

• 食事を取った上で服用すると成分の浸透がうまくいかず、効果が薄まるため空腹時に服用します。
• 強い眠気を誘いめまいを伴うこともあるため、必ず就寝前に使用してください。
• 飲み忘れても2回分を1回で飲まないでください。過剰投与は危険です。