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もっと見る糖尿病とは、インスリンが十分に働かないために、血糖が増えて、全身の症状を起こす病気です。1型糖尿病、2型糖尿病、その他の糖尿病、妊娠糖尿病が含まれます。治療は、食事療法、運動療法、薬物療法を組み合わせて行い、血糖値をコントロールして合併症を予防することが必要です。本記事では、効果的な血糖降下薬をご紹介します。
近年、糖尿病は増加傾向にあり、世界の糖尿病人口は、2021年の時点で5億2,900万人に及びます。今後30年間で2倍以上の13億人に達すると予測されています。糖尿病は死亡および障害の原因のトップ10に含まれ、効果的な対策が不可欠です。
この記事では、糖尿病の基本情報、主な種類、症状、検査、治療について解説します。これを読めば糖尿病の概略が理解できるでしょう。また、糖尿病の関連商品についてもご紹介します。糖尿病の治療を行う際に、役立ててみてください。
糖尿病とは何か、糖尿病の原因について解説します。
インスリンが十分に働かないために、血液中のブドウ糖(血糖)が増える病気です。
インスリンはすい臓から出されるホルモンで、血糖値をコントロールしたり、血糖が筋肉などの細胞に入る際にドアの鍵を開けたりします。
細胞内に入った血糖は、細胞のエネルギーとして働きます。
こういったインスリンの作用が不十分になり、全身にさまざまな症状を起こすのが糖尿病です。(参考1
インスリンが十分に働かなくなるのが原因です。以下に示すような2つの原因があります。
すい臓の機能の低下により、インスリンが十分に作られず、血糖が筋肉などの細胞内に入れなくなる状態です。
その結果、血糖値が高くなります。
インスリンは十分にあるのに、効果を発揮できない状態です。
運動不足や食べ過ぎで肥満になると、インスリンが働きにくくなります。
血糖が入り込む細胞のドアの建つけが悪くなる状態と考えてください。(参考1
糖尿病には、1型糖尿病、2型糖尿病、その他の糖尿病、妊娠糖尿病が含まれます。
すい臓でインスリンを作るβ細胞が壊れ、インスリンがほとんど分泌されなくなるタイプです。
やせ型の若者に多くみられ、急に糖尿病になります。
注射でインスリンを補うことが必須です(インスリリン依存状態)。
インスリンの分泌が減少またはインスリン抵抗性が原因となるタイプです。
生活習慣や遺伝により、肥満の中高年に多く見られます。
最初は症状が目立たないことがあり、気づかないうちに進行するのが特徴です。
食事療法・運動療法・内服薬あるいはインスリンによって治療します。
糖尿病以外の病気や薬の副作用で血糖値が上昇するタイプです。
妊娠中、胎盤からでるホルモンの影響でインスリンが効きにくくなり、食後の血糖値が上がるタイプです。
一方、空腹時の血糖値がむしろ低くなります。
大抵の場合、出産後に血糖値は元に戻りますが、将来糖尿病になりやすいといわれています。(参考1
1型糖尿病は最初から激しい高血糖をおこし、意識障害がみられることがあります。
2型糖尿病の初期症状は比較的軽度ですが、進行して合併症をおこすと重症化するのが特徴です。
糖尿病の初期にみられる基本的な症状を示します。
2型糖尿病では、症状が全くなく、健康診断で初めて指摘される場合もあります。
1型糖尿病では、激しい高血糖から意識障害をおこす場合もあるため注意が必要です。
いろいろな合併症があり、さまざまな症状がみられます。
【急性合併症】
感染症、脱水、治療の中断などにより急激な高血糖をおこすことがあります。これは急性合併症と呼ばれ、適切な治療を行わないと命に関わる状態です。糖尿病性ケトアシドーシス、高浸透圧高血糖症候群の2種類を含みます。(参考2
【慢性合併症】
高血糖が何年も続くと、血管が傷ついたり、詰まったりして起こる合併症です。以下のように分類されます。
①細小血管症
②大血管症
いろいろな種類がありますが、代表的な自覚症状をチェックするシートをご紹介します。
一つでも当てはまる場合は、医療機関を受診して糖尿病がないか調べてもらいましょう。
血糖値、インスリン分泌、合併症を調べる検査があります。
いろいろな種類の検査があります。
糖尿病の治療は、食事療法、運動療法、薬物療法を組み合わせて行います。
血糖値を下げるために、カロリー制限が必要です。
とりわけ肥満がある方は、ダイエットして標準体重を目指してください。
ただし最小限に必要なカロリー摂取は欠かせません。
またカロリー制限は長期に及ぶため、栄養のバランスがとれた食事が必須です。
そのためには専門家から適切な栄養指導を受けてください。(参考5
運動によって、糖尿病だけでなく、肥満、生活習慣病、循環器疾患、加齢に伴う生活機能の低下、認知症などのリスクが下がるといわれています。
ウォーキング・ジョギング・筋力トレーニングが代表的です。
有酸素運動により筋肉への血流が増えると、血糖が細胞内に取り込まれ、血糖値が低下します。
また筋肉量が増えると、インスリン抵抗性が改善します。
ただし合併症などがある方は、事前に担当医と相談してください。(参考6
糖尿病の薬は、糖尿病を治すのではなく、血糖をコントロールして合併症を防ぐものです。
ですから長期間にわたり続けなければなりません。
1型糖尿病の方は、インスリン自己注射によって不足しているインスリンを補います。
ただし経口薬を併用することもあります。
2型糖尿病の方は、インスリン抵抗性を改善させる経口薬、インスリン分泌を促す経口薬、糖の吸収を抑える経口薬、糖の排せつを促す経口薬などを組み合わせて使います。
場合によっては、インスリン自己注射が必要なこともあります。
血糖降下薬の選択は難しく、低血糖などの副作用を伴うため、必ず専門医の指示を受けてください。
素人が自ら選んで用いられる薬ではありません。
間違った使い方をすると命に関わることがあります。(参考7
お薬市場から糖尿病関連商品をご紹介します。
ただし製品ごとに多くの禁忌・注意事項・併用禁忌薬・併用注意薬・副作用があります。
紙面の関係上、詳しい内容は、各商品のリンクページをご覧ください。
関連サイト:糖尿病・高血糖値
メトグルコのジェネリック医薬品です。
肝臓での糖生成を抑えたり、末梢での糖利用を促進したりすることで血糖値を低下させます。
食事療法・運動療法・スルホニルウレア剤による治療を行っても十分な効果が得られない2型糖尿病に適応する薬です。
重度の肝障害・腎障害・心疾患・肺機能障害・脱水症・重症感染症・栄養不良・妊婦の方は使用しないでください(禁忌)。(参考8
インスリンの分泌を促すことで血糖を低下させます。
また血糖値を一定に保つ働きをもつインクレチンを分解する酵素を阻害することで血糖値を保ちます。
2型糖尿病に対して有効であり、食後の血糖値も改善させます。
重症ケトーシス・糖尿病性昏睡・1型糖尿病・重症感染症・手術前後・重篤な外傷の方は禁忌です。(参考9
小腸からの糖質の吸収を遅らせることで、食後の血糖上昇を抑制します。
食事療法、運動療法、他の経口血糖降下薬、インスリン療法と併用して使う薬です。
重症ケトーシス、糖尿病性昏睡、重症感染症、手術前後、重篤な外傷、妊婦および妊娠している可能性のある女性、本剤の成分に対して過敏症のある方は禁忌です。(参考10
尿中へのグルコース排せつを促進することで血糖を低下させる薬です。
2型糖尿病のみならず、1型糖尿病でもインスリン療法と併用で用いられます。
とりわけ慢性心不全・慢性腎臓病がある方に有効です。
重症ケトーシス、糖尿病性昏睡、重症感染症、手術前後、重篤な外傷、本剤の成分に対して過敏症のある方は禁忌です。(参考11
比較的新し糖尿病治療薬であるGLP-1受容体作動薬です。
2型糖尿病に対して効果があります。
血糖の上昇に連れてインスリン分泌を促進し、グルカゴン分泌を抑制することで、血糖の上昇を抑制します。
他の血糖降下薬と比べると、低血糖の副作用が起こりにくいのがメリットです。
重症ケトーシス、糖尿病性昏睡、重症感染症、手術前後、重篤な外傷、本剤の成分に対して過敏症のある方は禁忌です。(参考12
糖尿病とは、インスリンが十分に働かないために、血糖が増えて、全身の症状を起こす病気です。
1型糖尿病、2型糖尿病、その他の糖尿病、妊娠糖尿病が含まれます
初期は尿の回数が増える、喉が渇くなどの症状ですが、激しい高血糖から意識障害をおこす場合もある病気です。
また高血糖が何年も続くと、網膜症・腎症・神経障害などの合併症をおこします。
ですから血糖値をコントロールして合併症を予防することが必要です。
糖尿病の治療は、食事療法、運動療法、薬物療法を組み合わせて行います。
本記事では、血糖降下薬をいくつかご紹介しました。
血糖降下薬の選択は難しく、低血糖などの副作用を伴うため、必ず専門医の指示を受けてください。
参考1:糖尿病とは-糖尿病情報センター
参考2:糖尿病の急性合併症のはなし
参考3:糖尿病の慢性合併症について知っておきましょう
参考4:糖尿病と関連する検査
参考5:糖尿病の食事の話(基本編)
参考6:糖尿病の運動の話
参考7:薬で血糖値が下がるしくみ
参考8:メトグルコ添付文章
参考9:オングリザ添付文章
参考10:グルコバイ添付文章
参考11:フォシーガ添付文章
参考12:リベルサス添付文章