クリンダマイシンゲル

クリンダマイシンゲルの特徴

ダラシンTゲルの後発薬であるクリンダマイシンゲルは、肌に塗るタイプのニキビ治療薬です。

尋常性ざ瘡（ニキビ）は毛穴に皮脂が詰まり角栓となって炎症を起こす症状で、皮膚疾患の中でも発症率が高く再発率も高い疾患です。原因も多岐にわたり、ストレスや不摂生、睡眠不足など生活習慣の乱れ、ホルモンバランスの乱れなどで皮脂分泌が過剰になったりアクネ菌が増殖することで起こります。

はじめは白い点のような白ニキビが現れますが、悪化すると毛穴内で炎症し化膿して赤ニキビや黄ニキビに繋がります。適切な対策を取らないまま悪化させると、痛みと炎症がひどくなり簡単に治せません。炎症が治ったとしても黒ニキビまで進行すると、跡が残りやすく元のきれいな肌に戻すことも困難になるため、早めに治療することが重要です。

クリンダマイシンゲルの有効成分クリンダマイシンリン酸エステルは、アクネ菌などの細菌に直接効きニキビの症状を軽減します。ジェルタイプでベタつかず、化粧や日焼け止めを塗る前に使いやすいメリットがあります。

基本的に完治したニキビ跡や問題がない肌への使用は推奨されていませんが、ニキビが発症しそうな箇所に前もって塗れば悪化させる前に改善することができます。

クリンダマイシンゲルを開発したGalderma（ガンデルマ）社

Galderma（ガンデルマ）社は、皮膚疾患系の治療薬を中心に開発しているスイスの製薬会社です。

医療用医療薬だけではなく美容のための医療機器も開発していて、世界中の病院やクリニックで利用されてきました。日本では、ニキビ治療薬のディフェリンやエピデュオ、ニキビケアに特化したスキンケア用品プロアクティブ、敏感肌の方に向けたスキンケア用品セタフィルが知られています。

薬剤の開発には厳しい審査を設けておりさまざまな国の安全基準を満たしている医薬品を送り出していることから、クリンダマイシンゲルも信頼できるニキビ治療薬として人気があります。

クリンダマイシンゲルの効果

効果・効能

尋常性ざ瘡（ニキビ）

症状が進行して炎症を起こした赤ニキビを治療します。

クリンダマイシンゲルは細菌の増殖を抑えてニキビを改善する外用薬です。初期の白ニキビから痛みと炎症を伴う赤ニキビや膿んだ状態の黄ニキビまで効果があります。

リンコマイシン系の抗生物質が配合されていて、臨床試験ではアクネ菌をはじめとしたグラム陽性菌や嫌気性菌への優れた抗菌作用が認められました。皮膚に浸透したクリンダマイシンゲルは患部の細菌のタンパク質合成を阻害し、細菌の増殖がされなくなるため症状を悪化させません。

使用を続けることで徐々に細菌が減りますので、患部の腫れや痛み、赤みも緩和していきます。ニキビそのものの消失には最低でも4週間ほどかかりますが、比較的即効性のある薬のため痛みや腫れは早く軽減できるとして国内の病院やクリニックでも処方されることが多いニキビ治療薬です。

クリンダマイシンゲルの使用方法

朝晩1日2回、クリンダマイシンゲルを適量手に出して、ニキビの出ている箇所に薄く塗ります。多く盛って塗ったり顔全体に塗っても効果は高くなりません。薄く患部を覆う分だけ使用してください。

クリンダマイシンゲルはニキビの原因菌の繁殖を抑えてニキビを治療する外用薬ですので、効果が明確に出るまである程度の時間が必要です。ほとんどの方は4週間ほどで赤ニキビが約半分減ると言われていますが、1ヶ月以上使用を続けても症状が良くならない場合は使用を中止してください。

化粧をする時は、クリンダマイシンゲルが乾いてからおこないます。

なおニキビがなくなった部分へ続けて塗布すると、肌に負担がかかりシミや肌荒れの原因になるためご注意ください。