ナシビン点鼻薬

ナシビン点鼻薬の特徴

アレルギー性鼻炎や副鼻腔炎、急性鼻炎の改善に対応しているナシビン点鼻薬は、非常に強い効果を持つスプレータイプの鼻炎薬です。

使ってから約1〜5分ほどで鼻づまりに効き、6〜8時間ほど持続するため、外でも使い勝手が良く多くの人に利用されています。

さまざまな原因に適応しており、花粉症や風邪だけではなく、ハウスダストや蓄膿症の悪化による鼻づまりに有効です。鼻づまりがひどくなると呼吸が浅くなり不眠症も誘発しますので、ナシビン点鼻薬の使用はこれらの症状の解消にもつながるでしょう。寝る前に点鼻薬を使えば、数分で効果が現れ夜間の鼻づまりも解消できますので、睡眠の質を向上させることも可能です。

ナシビン点鼻薬にはオキシメタゾリンが0.05%配合されていますが、他の鼻炎薬と異なり眠気を誘う副作用はありません。日中、車の運転や機械の操作などをする前にも使用できます。

花粉症の薬とも併用できます

もともとナシビン点鼻薬は花粉症などのアレルギー性鼻炎に対しても効果のあるスプレー剤ですが、花粉症がひどい場合はザイザルやアレグラなど抗ヒスタミン薬との併用も可能です。花粉症治療に特化した薬を使いながら、鼻づまりが辛い時にナシビン点鼻薬をつければ、効果的に症状を改善できるでしょう。

また、抗ヒスタミン剤は鼻水や鼻づまり、くしゃみ、花粉症の予防など幅広いアレルギー性鼻炎の解消に有効ですが、効き目が強い反面眠気を生じやすい副作用があります。その短所がないナシビン点鼻薬を状況に応じて使い分けることで、花粉症の症状を早く治すことができます。

ナシビン点鼻薬は重症化した花粉症の改善薬として処方される場合は、抗ヒスタミン薬やステロイド点鼻薬と合わせて処方されます。どちらの点鼻薬も長期的な使用は推奨されていないため、症状が重い期間（※1週間以内）はナシビン点鼻薬のみ使い、改善したらステロイド点鼻薬と抗ヒスタミン薬の使用に切り替えるのが、一般的かつ推奨されている治療法です。

ナシビン点鼻薬の効果

効果・効能

• 上気道（喉）や鼻の粘膜の充血・鬱血の改善
• 花粉症などアレルギー性鼻炎、副鼻腔炎、急性鼻炎で起こる鼻づまりを改善します。

噴射して1〜5分ほどで効き、6〜8時間鼻づまりを解消できる即効性・持続性を持ちます。花粉症からハウスダスト、風邪、蓄膿症など重症化した鼻炎の治療に有効です。

ナシビン点鼻薬は、スプレータイプの鼻炎薬の中でも鼻づまりによく効く血管収縮剤の一種です。鼻づまりは鼻腔内の血管が拡張して腫れるため引き起こされる症状で、ナシビン点鼻薬が血管を正常に収縮させ腫れを引かせることで、炎症を鎮め鼻の通りをスムーズにさせることができます。

血管収縮剤は大変強い効果を持ち鼻腔内の粘膜に影響を与え薬剤性鼻炎の原因になるため、長期間の使用はできません。よく効くため多用する方は少なくありませんが、強い効果を持つ薬は毒にもなるため注意が必要です。

そのため、ナシビン点鼻薬の使用は日常生活や睡眠が妨げられるほど鼻づまりが重くなった場合に対処療法方としておこなってください。

ナシビン点鼻薬の使用方法

ナシビン点鼻薬を使う際は、左右の鼻腔ごとに1回あたり2〜3回プッシュしてください。強い効果と持続力があるため、1日の使用回数は1〜2回までです。症状や年齢によって1回の使用量・使用回数は変わるため、適宜調節してください。

連続使用する際は、10〜12時間以上、間隔を空けましょう。また、7日以上の継続は薬剤性鼻炎を引き起こすため注意が必要です。もし7日以上使い続けた場合は、一旦ナシビン点鼻薬の使用を止めて2週間以上空けてからまた使用してください。

鼻づまりが軽減したら、使用を中止しましょう。

スプレー剤としての使用方法

薬剤の吸収率を高めるため、使用前に軽く鼻をかんでください。

使用方法は、ナシビン点鼻薬の容器を垂直にして片方ずつノズルの先を入れて噴射します。もう片方の鼻腔にも同じ方法でスプレーしてください。

点鼻したあとは、頭を後ろに倒してから鼻での呼吸を数回することで薬剤を奥まで広げることができます。

最初の数回は薬液が出にくいため、液が出るまでボトルを数回空押しすることをオススメします。使用後は、ノズルの先端をウェットティッシュなどで拭き清潔にしてからキャップで閉めてください。

滴下薬としての使用方法

スプレーとして使う場合と同じように、使用前は軽く鼻をかんでおいてください。強くかむと鼻の粘膜が傷つき薬剤が染みることがあります。

鼻の奥に入るように、椅子の背もたれに首を傾けたり、枕やベッドの端を使い頭を逆さまにするなどして、頭を後ろに傾けてください。ナシビン点鼻薬の容器を逆さまにして、ノズルの先を片方の鼻に入れ、薬剤が2〜3滴ほど落ちるまで時間をかけて滴下します。

同じ方法でもう片側の鼻に滴下した後は、ノズルの先を吹いて清潔にしてキャップしてください。