プロペシア

プロペシアの特徴

AGA（男性型脱毛症）は、男性ホルモンDHTの過剰分泌により、ヘアサイクルのバランスが崩れ毛髪の成長（生え変わり）が妨げられることで発症します。DHTの量が加齢やストレスなどで増加すると、生え際（前頭部）や頭頂部、後頭部の髪が徐々に後退し、細く柔らかい毛質に変化していきます。この状態が進行すると、全体的な薄毛や抜け毛を引き起こし、最終的には毛根の死滅に至ります。

プロペシアは世界初のAGA治療可能な内服薬

プロペシアは、DHTの生成量を減少させ、薄毛を進行させるヘアサイクルを健康的な状態に戻す働きがあります。これにより、AGAに対して効果的な治療薬として世界で初めて内服薬として承認されました。

プロペシアは、もともと前立腺肥大症の治療薬として開発されていました。しかし、1997年12月22日にアメリカでAGA治療薬として初めて認可されました。それまでAGA治療には、毛根に必要な栄養を補給し、毛髪の成長を促す外用発毛剤のミノキシジルが使われていました。ミノキシジルは、毛根の栄養を与えることに特化した医薬品でした。

プロペシアは、AGAの原因であるホルモンバランスを整え、ヘアサイクルを正常な状態に戻すことで、根本的な治療を行うことができます。プロペシアとミノキシジルを併用することで、効率的にAGA治療を行うことができます。現在では、プロペシアは世界60ヶ国以上で承認され、日本でも2005年に認証されて以来、病院やクリニックで効果的なAGA治療薬として使用されています。

プロペシアとミノキシジルの両方で効率的な発毛

AGA（男性型脱毛症）治療をスムーズにおこなうなら、プロペシアとミノキシジルをどちらも使用しましょう。
プロペシアで薄毛・抜け毛の原因になるヘアサイクルの乱れが治され、健康な髪が生え揃うようになってきた患部にミノキシジルを使うことで、より強力な発毛効果を得られます。

プロペシアの効果

効果・効能

AGA（男性型脱毛症）の進行抑制と発毛促進
AGAの原因であるDHTを抑えヘアサイクルのバランスを整えます。
毛髪の正常な成長に伴い、太くしっかりした毛髪が増えていきます。

プロペシアは、男性が発症する頭頂部や生え際の薄毛、および抜け毛を改善させる効果があります。有効成分フィナステリドが、男性ホルモンDHTの生成を抑制することで、AGAの原因であるDHTを抑え、ヘアサイクルのバランスを整えます。その結果、毛髪の正常な成長を促し、太くしっかりとした毛髪が増えていきます。

プロペシアは、AGAの進行抑制と発毛促進に非常に効果的な医薬品であり、軽度から重度のAGAに対して強い有効性が認められています。ただし、フィナステリドはDHTに対して適応する成分であるため、頭髪以外の脱毛には効果がありません。また、女性への効果はなく、体に悪影響を及ぼすことも考えられますので、AGA以外の治療役としては使用しないでください。

プロペシアの効果発現は6ヶ月

体内の男性ホルモンに作用するプロペシアは強い薬ですが、ヘアサイクルを整え健康な毛髪の発毛を促す性質上、効果が実感できるようになるまでには服用を6ヶ月間継続する必要があります。体質やライフスタイルによっては、早い方では3ヶ月ほどで効果が認められることもありますが、生え変わった髪が太く十分な長さまで成長する期間は半年ほどとされています。

98%のAGA（男性型脱毛症）改善効果が実証されたプロペシア

日本でのプロペシアの臨床試験では、AGAを発症した267名の成人男性（20〜50代）を対象におこなわれました。治験者132名は1日1錠、半年以上プロペシアを服用し、成分の含まれないプラセボ錠を飲み続けた135名の改善率と比較されました。

その結果、試験開始から3ヶ月が経過した時点でプロペシアを服用した男性の薄毛進行率が遅くなったという報告が残っています。さらに6ヶ月経った際には、132名中98%が、生え際や頭頂部の薄毛が明確に改善されたという成果が出ています。プラセボ錠を飲んだ対象者の改善率は22%程度でしたので、プロペシアのAGA改善効果は明確と言えるでしょう。

AGAは進行性疾患ですので服用を継続していく必要がありますが、プロペシアは耐性がついて効かなくなることがありません。重篤な副作用が出ることもほとんどないため、安心して飲み続けられる医薬品です。

プロペシアの育毛効果は58%

ヘアサイクルの乱れを正し、AGA改善効果が98%と実証されたプロペシアは、育毛効果も認められています。

臨床試験では、プロペシアを1年間服用した対象者の58%に頭髪全体の増加がありました。プラセボ錠の使用者における育毛効果は6%ほどでしたので、プロペシアは10倍程度の育毛効果があります。

プロペシアの服用方法

プロペシアを服用する際は、他の医薬品と同じく、水やぬるま湯で服用してください。プロペシアは、長期間使用することでより効果が現れるとされています。早い人で3~6ヶ月ほど継続することで、脱毛の抑制が期待できます。

また、薬効を効率的に得るために、飲むタイミングを一定の間隔に保つことが重要です。プロペシアによるヘアサイクル改善効果が安定しますので、決まった時間に飲むことをおすすめします。食前食後いつでも効果は変わりませんので、タイミングにだけ注意してください。

発毛促進のミノキシジル外用薬との併用

さらに、プロペシアは単体でも育毛効果がある薬ですが、ロゲインやツゲインなどのミノキシジル外用薬と併用することで、より強い効果が期待できます。

病院やクリニックでも併用されることが多く、脱毛や薄毛の進行を止めながら、毛髪量に栄養を行き渡らせてボリュームアップする効果があります。プロペシアを服用する際には、同じタイミングにミノキシジル外用薬を患部に塗布するようにしましょう。